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「おしゃれでスチーム機能もついて、この価格?」
アイリスオーヤマのスチームオーブンレンジ『KMO-FJ50Y』は、そのコストパフォーマンスの高さから、Amazonや楽天のランキング常連となっている人気機種です。
しかし、安いのには必ず理由があります。
購入ボタンを押してから「こんなはずじゃなかった」と後悔したくありませんよね。
この記事では、良いことばかり書かれた公式サイトでは分からない「KMO-FJ50Yのリアルなデメリット」を忖度なしで深掘りします。弱点を知った上で、それでもあなたにとって買いなのかどうか、判断材料にしてください。
KMO-FJ50Yのデメリットは温めムラと排気音
結論から言います。
KMO-FJ50Yを購入して後悔する可能性がある最大の弱点は、「オート温めのムラ(クセ)」と「使用後の冷却ファンの音」です。
最初にズバッと言っておきますが、以下のような方にはこの機種はおすすめしません。
- 「ボタン一つで、冷凍ご飯もお弁当も100点満点の温度に仕上げてほしい」という完璧主義の方
- 「寝静まった深夜に使うことが多いので、ほぼ無音の家電が良い」という方
逆に言えば、この2点の「クセ」さえ理解し、ちょっとした工夫で対策できるのであれば、1万円台〜2万円台前半で購入できるオーブンレンジとしては、ありえないほど高機能で優秀な機種であることは間違いありません。
KMO-FJ50Yのデメリット3つ
実際に使用しているユーザーの口コミ、およびスペック仕様を徹底的に分析すると、不満点は以下の3点に集約されます。
- 電気代がやや高い(温め直しによるロス)という声
- 温まりムラの口コミあり(センサー精度の限界)
- 音が大きめ(冷却ファンの仕様)
それぞれ詳しく解説します。
① 電気代がやや高いという声
「省エネ基準達成」とはなっていますが、ユーザーの中には電気代を気にする声があります。これは単純な待機電力の話ではなく、「温めムラにより、追加加熱が必要になる回数が多い」ことが実質的な電力ロスに繋がっているケースが大半です。
一発で決まれば安いのですが、何度も「あと30秒」を繰り返せば、当然電気代は嵩みます。
しかし、KMO-FJ50Y自体の年間消費電力量は約73.4kWh/年と記載されており、同クラスとして特別大きくも小さくもない一般的な水準です。
追加加熱が増えれば結果的に電力消費も増え得るが、仕様自体が特別電気代の高い機種ではありません。
② 温まりムラの口コミあり

温め方によってムラが出ることがあります
これが最大の争点です。特に「冷凍ご飯」と「コンビニ弁当」で意見が分かれます。
KMO-FJ50Yは「赤外線センサー」を搭載していますが、数万円する高級機のような「64眼スピードセンサー」のような高度なものではありません。そのため、食品の置き場所や量によっては、熱々の部分と冷たい部分が混在することがあります。
しかしながら比較的満足している声もあり、ムラを指摘しているのは一部レビューのようです。
③ 音が大きめ

冷却ファンの音は仕様です
「レンジを使っている時の音(ブーという音)」よりも、「使い終わった後の音(ブォーという風切り音)」への指摘が多いです。
これは故障ではなく仕様なのですが、加熱終了後もしばらくファンが回り続けるため、静かな部屋だと「まだ動いてる?」と気になってしまう人がいます。
KMO-FJ50Y 口コミから分かる不満点
実際に購入したユーザーの「生の声」を、楽天・Amazonの膨大なレビューから傾向を分析して抜粋・要約しました。
温めムラに関して(30代・女性)
「見た目は最高ですが、冷凍ご飯をオートで温めると、外側は熱々なのに中心がまだ凍っていることが多々あります。途中で混ぜるなどの工夫が必要です。」
音に関して(40代・男性)
「温めが終わった後、『ブォー』という冷却ファンの音が結構長く続きます。テレビの音が聞こえにくくなるほどではありませんが、オープンキッチンだと気になるレベルです。」
使い勝手に関して(50代・主婦)
「以前使っていたターンテーブル式より、四角いお弁当が入るのは良いですが、端っこが温まりにくい気がします。パワーがある分、調整に慣れが必要だと感じました。」
KMO-FJ50Yのデメリットが起きる理由
「なぜメーカーは改善しないの?」と思われるかもしれませんが、これには技術的な理由とコストの兼ね合いがあります。
1. フラットテーブル特有の「定在波」問題
KMO-FJ50Yは、お掃除がしやすい「フラットテーブル方式」です。昔ながらの「ターンテーブル(お皿が回るタイプ)」は、食品を回すことでマイクロ波をまんべんなく当てていました。
一方、フラットテーブルは、マイクロ波を拡散させるアンテナが内部で回っていますが、どうしても電波の強い場所と弱い場所(定在波)が生まれます。これが「置き場所によるムラ」の正体です。
フラットテーブルの「定在波」説明自体は一般的な原理として妥当ですが、KMO-FJ50Y固有に“特別ムラが大きい”とまでは仕様からは読み取れません。
「赤外線センサーだからムラが出やすい」という印象を与えていますが、赤外線センサー自体は多くのレンジで使われる一般的な方式であり、「センサー方式だけでムラが決まる」わけではありません。
2. コンパクト設計ゆえの「冷却ファン」
この機種はコンパクトでスタイリッシュなデザインが売りですが、その分、内部の電子部品(マグネトロンなど)が密集しています。
オーブン機能や長時間レンジを使用すると内部が高温になるため、部品の寿命を守るために強制的にファンを回して熱を排出する必要があります。安全性を優先した結果、音が目立ってしまうのです。
3. 「スチーム」の仕組みの違い
「スチームオーブン」という名前ですが、ヘルシオのような「過熱水蒸気(ボイラー式)」ではありません。庫内に置いた「角皿(スチームカップ)」の水を加熱して蒸気を発生させる簡易スチーム方式です。
そのため、全体を一気に蒸気で包み込む力は弱く、ラップなしでのしっとり温めには限界があります。ここを高級機と同じ感覚で使うと「あれ?」となってしまいます。
KMO-FJ50Yのデメリットの対策方法
デメリットばかり並べましたが、これらは「使い方」で劇的に改善できます。KMO-FJ50Yと上手に付き合うための具体的な対策を紹介します。
【対策1】温めムラを減らす「置き場所」と「ひと手間」
- 中央配置が鉄則:
赤外線センサーは庫内の中央付近を重点的に監視します。食品は必ずど真ん中に置きましょう。 - 「蒸らし」時間の確保:
レンジ加熱直後は温度差があります。加熱終了後、扉を開けずに30秒〜1分ほど放置(蒸らし)してください。食品内部で熱が移動し、驚くほど均一になります。 - 途中でかき混ぜる:
カレーやシチュー、冷凍ご飯などは、加熱時間の半分が過ぎたあたりで一度取り出し、かき混ぜてから再加熱すると完璧に仕上がります。
【対策2】ラップのかけ方を工夫する
スチームカップを使わない通常の温めの場合、ラップは「ふんわり」かつ「大きめ」にかけましょう。
ピチピチにラップをすると、蒸気の逃げ場がなくなり破裂したり、逆に水分が飛びすぎたりします。蒸気のドームを作るイメージでふんわりかけると、熱の回りが良くなります。
【対策3】冷却音への対策
- 放熱スペースの確保:
設置場所の左右・背面・上部に十分な隙間を開けてください。熱がスムーズに逃げれば、その分冷却ファンの稼働時間も短くなり、音も早く止まります。 - 「動いている証拠」と割り切る:
この音は故障ではなく「安全装置」です。「機械を守ってくれているんだな」と理解するだけで、ストレスはかなり減ります。
KMO-FJ50Yを選ばない方がいい人
正直に言います。以下のようなこだわりがある場合は、KMO-FJ50Yを買うとストレスが溜まるかもしれません。
- お菓子作りやパン作りを本格的にしたい人
→ 2段オーブンや、より正確な温度管理ができる上位機種が必要です。 - 解凍機能を頻繁に使う人
→ スチーム解凍や、高性能センサー搭載機の方が、カチカチお肉の解凍失敗(煮えてしまう現象)を防げます。 - 高齢者の方へのプレゼント
→ 機能が多い分、ボタン操作や液晶表示に戸惑う可能性があります。「単機能レンジ」の方が喜ばれる場合があります。
「やっぱり私には合わないかも…」「もう少し予算を出してもいいから、ムラの少ない機種が良い」
という方は、他メーカーの同価格帯モデルや、アイリスオーヤマの上位機種と比較検討することをおすすめします。
KMO-FJ50Yのメリットは多い
ここまで厳しくデメリットを指摘してきましたが、それでも私がこの機種を「推す」理由は、デメリットを補って余りあるメリットの多さがあるからです。
考えてみてください。
大手有名メーカーのオーブンレンジなら3万円〜4万円はするスペックが、1万円台〜2万円前後で手に入るのです。
- この価格で「スチーム機能」付き:
付属のカップに水を入れるだけで、唐揚げやフライの温め直しが「サックサク・ジューシー」に蘇ります。これだけで元が取れるレベルです。 - 掃除が楽な「フラットテーブル」:
ターンテーブルがないので、汚れてもサッと一拭き。庫内が広く使えて、四角いコンビニ弁当も引っかかりません。 - キッチンがお洒落になるデザイン:
マットな質感とシンプルなボタン配置は、置くだけでキッチンを洗練された雰囲気にしてくれます。
「多少のムラは工夫でカバーできる」「とにかくコスパとデザイン重視」
という方にとっては、これ以上ない選択肢と言えるでしょう。
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